とあるSEの犯行 (1)


サラリーマンの生涯年収がいくらかご存知だろうか。

そう、2億円と言われている。

堅実に働いていれば、結婚して子供が生まれて育て上げて、という一般的な生活を実現できるのがその金額である。この金額、ぜひ覚えておいてほしい。

さて、サイバー犯罪の実態を見てみよう。数億円、いやそれ以上の利益を出したが捕まったというニュースを聞くことがある。先程の話を踏まえつつ、そのことをどう捉えるだろうか。

数億円?! 真面目に働く意味ないじゃん!と思ってしまう馬鹿者だろうか。
あー、それは割に合わないですね、と思ってしまう机上主義者だろうか。
うん、やっぱり堅実にまっとうなシステム屋であるべきだな、と思える数字を操れる職人だろうか。

今回は、山本さん(仮名)の事例を見ていきましょう…。

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「うーん…」

ディスプレイから目を離し、椅子に深くもたれかかって、腕を組みつつ斜め上の壁をじっと見ている。さーて困った、どうしようかという時に、一人で考え込むと無意識的にしている行動である。目線の先には、かつて起こしたトラブルの再発防止策をまとめたメモが貼ってったあったり、週間のバッチ処理が時間ごとに整理されたスケジュール表なんかがひしめき合っている。それらを見るでもなく、思考にふけっている。

こういう時に限ってトラブル…という程でもない面倒な事象が起こる。来週末までに案件Aを片付けないといけないわけだが、この事象が荒ぶれば進捗が大荒れになる可能性がある。案件Aに注力できれば十分こなせるのだが、茶々が入ると怪しくなる。しかし、この事象はなかなかやってくれる。現状でクリティカルではないが、放置した結果クリティカルになる可能性がある。それも、ちょうど来週ぐらいに。さて、どうしたもんか。

視線をディスプレイに戻すと、そろそろ21時を回ろうかというところだ。深夜残業になるから、よっぽどのことがない限りはタイムリミット1時間。たまたま自分が気付いただけで他の人が気付くような情報でもない。ということで、そっ閉じする。

「さーて、と。」と手をつけるのは案件Aであった。

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(!続きは鋭意執筆中!)

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